今回も、前回に引き続いてNMNが目にもたらす最新の研究について解説していきます。中国の常熟第 2 人民病院のZhu教授が発表した、NMNがドライアイ疾患による目の細胞死から保護するお話です。
この記事を読んでほしい人
- ドライアイ疾患で悩んでいる人
- 加齢性黄斑変性症で、根本的な改善方法を模索している人
- 網膜剥離になってしまった人
- 緑内障で、悪化する前に改善方法を探している人
前回のブログを読んでいただいたほうがスムーズにご理解いただけると思いますので、まずはこちらを見て下さい。
この記事の結論
- NMNを飲むと、ドライアイの水分損失による目の表面の細胞死を保護します。
- NMN を飲むと、若返り遺伝子であるサーチュイン遺伝子1(SIRT1) を活性化することにより、眼細胞を保護する。
- NMNは、マクロファージと呼ばれる免疫細胞が、細胞を殺傷する状態から治癒する状態へと移行するきっかけになる。
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7. NMNがドライアイ疾患の炎症を軽減する(前話の続き)
ドライアイ疾患とは
ドライアイ症候群とも呼ばれるドライアイ疾患は、目から出る涙の量が減少し、もしくは涙が蒸発する場合に発症する状態です。これは、目の不快感や刺激につながる可能性があり、これには、引っかき傷やザラザラした感じ、赤み、灼熱感、刺すような痛み、光に対する過敏症、かすみ目などがあります。
涙は水、油、タンパク質の複雑な混合物からできており、目の健康を維持し、鮮明な視力を提供するために不可欠です。また涙は感染から保護し、異物を除去するのに役立っています。
涙の量が不足するドライアイは加齢、ホルモンの変化、投薬、環境条件 (湿度が低い、風や煙にさらされるなど)、特定の病状 (自己免疫疾患や糖尿病など) など、さまざまな要因によって引き起こされる可能性があります。
ドライアイは角膜や結膜の損傷を引き起こす原因となるため、感染症や角膜炎・結膜炎を発症する可能性があります。重篤化すると、眼機能に影響を齎す可能性もあります。
中国の常熟第 2 人民病院の教授による研究背景
目が水分を失う原因となる高浸透圧と呼ばれる有害な状態(ドライアイの手前) は、目の表面の損傷と視覚障害の可能性につながります。
NMNが網膜剥離などの眼疾患において細胞を保護するのは研究で示されているため、常熟第 2 人民病院の教授は、NMNの細胞を保護する力がドライアイ疾患に適用できるかどうか研究したいと考えていました。
NMNはドライアイの眼細胞の生存を強化した
常熟第 2 人民病院の教授チームはマウスを塩溶液に24時間さらし高浸透圧状態にしました。そしてマウスの目の約20%の細胞を死滅させました。
そこに500 μMのNMNを接種させ、目の細胞の生存率を測定しました。研究チームは、NMN 処理が高浸透圧ストレスによる細胞死を防ぐことを発見しました。
それはNMNがドライアイ疾患と同様の状態で高浸透圧ストレス下にある眼細胞に対して有意な保護効果を持っていることを示しました。
NMNは若返り遺伝子(SIRT1)を活性化して目の細胞を保護する
常熟第 2 人民病院の教授チームはさらに実験を行い、マウスの目の高浸透圧ストレス状態でNMN治療を行うと 若返り遺伝子(SIRT1)が活性化し、SIRT1阻害剤を与えると目の炎症がさらに悪化することも発見しました。
つまりMNが若返り遺伝子(SIRT1)を増加および活性化することにより、高浸透圧状態での炎症を軽減することを示唆しています。
NMNは免疫細胞の治癒反応を促進します
常熟第 2 人民病院の教授チームはNMN がどのように眼細胞を保護するかをさらに調査するためにマクロファージを調べました。
マクロファージは体内に侵入した細菌などの異物を食べる能力に優れており、食べた細菌を消化・殺菌することで、細菌感染を防いでいます。
マクロファージが M1 状態にある場合、マクロファージは近くの細胞を殺します。M2 状態にある場合は近くの細胞を修復します。
高浸透圧環境はM1状態のマクロファージを増加させ、NMNはM2マクロファージ状態を促進することを発見しました。
まとめ
第5回はいかがでしたでしょうか、NMNを飲むと目の表面の細胞死を保護し、若返り遺伝子を活性化して眼細胞を保護します。
さらにマクロファージと呼ばれる免疫細胞が細胞を治癒する状態へと移行するきっかけになると発表されました!
次回は京都大学の研究者が発表した加齢によるドライアイとNMNについてのお話しになります。
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参照文献
https://senshinkai-clinic.jp/dryeye/deterioration/