NMNは脳の健康を維持する!ワシントン大学の研究

NMNが脳に与える影響

この記事の結論

  1. ワシントン大学の研究者は、脳のNAD+レベルを数値で表す方法を発見した
  2. 老化したマウスに NMN を補給すると、NAD+ レベルが回復した。

1.はじめに

A. NMN とは何かの説明

NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)とは、ブロッコリーや枝豆、トマトやアボカドなどにほんの少しだけ含まれるヒトの細胞を若返らせることで今人気の成分です。

B. 脳の健康に対する NMN の潜在的な影響の概要

ワシントン大学の研究者は、年老いたマウスにニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)を接収させると、視床下部(恒常性を調節する脳領域)の領域でNAD+レベルが増加することを示しています。

視床下部は脳の一番奥で下垂体の真上に位置する脳のきわめて重要な部位です。
体温、食欲、睡眠、体の水分量や塩分量の調整をしています。
さらには近くの海馬と連携して記憶や意識の調整をしているとも言われています。

視床下部障害は下記のような症状を引き起こします。

  1. 拒食と過食
  2. 不安と易怒性
  3. 記銘力障害短期記憶障害
  4. 性欲の低下

2.NMNとは?

A. NMNの定義と説明

NMNの説明
NMNの説明

NMNはNAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)という成分の生成に重要な役割を果たす天然分子でもあります。

細胞は酵素の助けがあって、生物の生存と機能に不可欠な一連の化学反応である代謝を行います。代謝とは食物をエネルギーに変換したり、食物をタンパク質、脂質、核酸、炭水化物の合成に必要な成分に変換したり、そして代謝の廃棄物を排出することです。

この酵素の働きをさらに補うのが補酵素であるNAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)なのです。ちなみにNAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)はナイアシン (ビタミン B3) の一部が変化した化合物の分子構造をしています。

NAD+は、エネルギー代謝、DNA 修復、遺伝子発現などのさまざまな細胞プロセスに関与する補酵素です。

NMNはNAD+の前駆体であり、細胞に入った後すぐにNAD+に変換されます。体内のNAD+のレベルを上げることで、NMNは老化、代謝、認知機能、心臓血管の健康など、いくつかの分野で潜在的な利益をもたらすことがわかっています.

調査研究では、NMNの補給がミトコンドリア機能の改善、エネルギーレベルの上昇、インスリン感受性の向上、炎症の軽減に役立つ可能性があることが示唆されています。これらの効果を確認するにはさらなる研究が必要ですが、NMNの補給が脳の健康と認知機能にも良い影響を与える可能性があります

NMN300mg接種に必要な食事量
NMN300mg接種に必要な食事量

NMNは、ブロッコリー、アボカド、きゅうり、枝豆など、さまざまな食品に含まれています。ただし、これらの食品に含まれるNMNの量は非常に少ないので、食事から若返りをもたらすNMNを摂取するのは不可能です。NMNサプリメントを摂取するのが経済的にも時間的にも効率的です。

B. 体内でのNMNの生成方法

ニコチンアミドモノヌクレオチド (NMN) は、代謝という酵素との反応を通じて体内で生成される分子です。

体内でのNMNの生成は、ナイアシンとしても知られるビタミンB3の食事摂取から始まります. ナイアシンは、肉、魚、豆類などの多くの食物源に含まれています。ナイアシンが摂取されると、ナイアシンアミドとしても知られるニコチンアミドと呼ばれる分子に変換されます。ニコチンアミドは、ニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼ (NAMPT) と呼ばれる酵素によって使用され、NMNが生成されます。

またNMNは、代謝から始まる一連の酵素反応によるNAD +の分解からも生成されます. NAD+ が細胞プロセスで使用されると、ニコチンアミド アデニン ジヌクレオチドリン酸 (NADP+) と呼ばれる分子に変換され、NMN に分解されます。

要約すると、体内でのNMNの生成は、ナイアシンからニコチンアミドへの変換を含む複雑なプロセスでの中で、酵素の働きを経てNMNが生成されます。NMNは多くの細胞プロセスにおいて重要な分子であり、最適な健康と機能を維持するために不可欠です。

ここについてはナイアシンとNMNについてデイビッドシンクレア博士のコメントがありますので、詳しく知りたい方はこちらを一読ください。

http://kir184611.kir.jp/nmn9000.jp/topic/nmn%e3%81%af%e3%83%8a%e3%82%a4%e3%82%a2%e3%82%b7%e3%83%b3%e3%82%92%e8%b6%85%e3%81%88%e3%82%8b%ef%bc%81%e9%a9%9a%e3%81%8f%e3%81%b9%e3%81%8d%e6%bd%9c%e5%9c%a8%e8%83%bd%e5%8a%9b/

C. 体内でのNMNの役割

NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)は、脳の健康に潜在的な利点があることが示されている分子です。
NMNは脳内のエネルギー生産とDNA修復に重要なNAD+の前駆体分子です。研究では、NMNの補給が認知機能を改善し、脳の可塑性(脳の神経細胞群が新たなネットワークを築き、生まれ変わること)を高め、加齢に伴う認知機能の低下を軽減できることが示唆されています

さらに、NMNには神経保護効果があることが示されており、アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経障害の予防または治療に役立つ可能性があります 。マウスを使った研究が世界中で進められておりヒトの分野ではさらなる研究が必要ですが、NMNは脳の健康と機能を促進するための潜在的なツールとして有望です。

3. NMNと脳の健康

NMNが脳にどのような影響を与えるのか大学で行われた研究を交えてお話ししていきます。

A. 脳の概要とその重要性

脳は体の司令塔です。脳はいくつかの異なる領域に分かれており、それぞれが特定の機能を持っています。脳の最大の部分である大脳は、言語、記憶、意思決定などの高レベルの機能を担っています。
小脳は動きとバランスの調整を担当し、脳幹は呼吸や心拍数などの基本的な身体機能を制御します。

脳は、体のホルモンおよび内分泌系の調節にも関与しています。脳に位置する視床下部(ししょうかぶ)は、下垂体からのホルモンの放出を制御し、下垂体は体内の他のホルモン産生腺を調節します.

脳は、視覚、聴覚、味覚、触覚など、環境からの感覚情報の処理も担当しています。また、感情情報の処理、気分や行動の調節においても重要な役割を果たします。

老化による脳への損傷は、重大な結果をもたらす可能性があります。認知障害、運動障害、人格の変化、情緒障害を引き起こす可能性があります。

脳の健康を維持することは、幸福な人生を送る上で不可欠です。定期的な運動、健康的な食事、十分な睡眠は、脳の健康をサポートするのに役立ちます。読書、パズル、社交などの精神を刺激する活動に従事することも、認知機能を改善し、加齢に伴う認知機能低下のリスクを軽減するのに役立ちます.

総括すると、脳は体内の多くの重要な機能を制御する、非常に複雑で重要な器官です。私たちの脳の健康を世話することは、全体的な健康と幸福を維持するために不可欠です.

B. NMNが脳の健康にどのように影響するかの説明

科学者たちは、脳内、特に小さな組織内の NAD+ レベルを正確に定量化するための新しい方法を開発しました。 そして老化したマウスに NMN を補給すると、4 つの視床下部領域のうち 3 つの領域で NAD+ レベルが回復したことを発見しました。

C. NMNが脳の健康に及ぼす影響に関する研究

NMNの脳に対する研究はワシントン大学の今井教授と同僚の下で行われました。若いマウスと老齢マウスの視床下部(ししょうかぶ) NAD+ レベルを測り、老齢マウスに300 mg/kg の NMNを摂取しました。視床下部(ししょうかぶ)には

  • 弓状核 (ARC):下垂体前葉を介してホルモン調節を行っている。
  • 腹内側視床下部 (VMH):視床下部の腹内側の部分で満腹感を指令し,食物摂取を停止させる機能をもつ。
  • 床下部背内側 (DMH)
  • 外側視床下部 (LH)

の4つの領域があります。

視床下部のNAD+増加
視床下部のNAD+増加

そしてNMNを摂取すると視床下部(ししょうかぶ)の、視床下部の弓状核 (ARC)、腹内側視床下部 (VMH)、および外側視床下部 (LH)の3つの領域で NAD+ レベルが回復したことを発見しました。

4. NMN の脳への利点

A. 認知機能と記憶力の改善

私たちの脳は、炎症や DNA 損傷などのストレスによる害により、必然的に加齢に伴う機能低下を経験します。ワシントン大学の今井教授の調査結果は、NMNが老化した視床下部(ししょうかぶ)のNAD +レベルを正常に回復させることを示しており、NMNによる治療が睡眠の質の低下、身体機能の低下、認知障害などの脳の老化の側面を改善できることを強調しています。

B. 加齢に伴う認知機能低下に対する保護

加齢に伴う認知症に対するNMNの研究はノーステキサス大学Kunlin Jin博士とチームが行いました。
こちらを読んて下さい。

http://kir184611.kir.jp/nmn9000.jp/topic/nmn%e3%81%af%e5%8a%a0%e9%bd%a2%e3%81%ab%e4%bc%b4%e3%81%86%e8%aa%8d%e7%9f%a5%e7%97%87%e3%82%92%e8%bb%bd%e6%b8%9b%e3%81%97%e3%81%be%e3%81%99%ef%bc%81%e8%a8%98%e6%86%b6%e9%9a%9c%e5%ae%b3%e3%82%92/

C. 神経障害の治療の可能性

神経障害は、脳を含む神経系に影響を与える状態です。NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)は、細胞の代謝とエネルギー生産において重要な役割を果たす補酵素であるNAD+の生産に関与する分子です。

NMNは、アンチエイジングや神経保護効果など、潜在的な健康上の利点について研究されていますが、NMNがヒトの脳の神経障害の治療に使用できるかどうかはまだまだ研究段階ですが、NMNは認知症に効果があると期待されていますので、認知症の一種であるアルツハイマー病などの加齢に伴う神経変性疾患のリスクを軽減する可能性があることが示唆されています。

5. 脳の健康のために NMN を使用する方法

A. 推奨用量

NMNの推奨容量は世界で研究されています。体重によって異なる為欧米人とアジア人では上限値が異なる事も考えられていますが、固い研究者さん達の意見をまとめました。

①ワシントン大学の推奨容量

行われた肥満であり糖尿病になる確率が高い55歳から75歳の女性25人に対して若返りをもたらしたNMNの容量

300mg

②アンフィニのサーチュイン遺伝子増加検証

アンフィニのNMN9000で若返り遺伝子が増えたNMNの容量

300mg

③ハーバード大教授のデビッド・A・シンクレア博士の推奨容量

1000mg(最低でも250mg)

④東京大学で行われた実験

東京大学で行われた65 歳以上の日本人男性を対象とした体力テスト

 250 mg

以上の結果を見ると、一日最低でも300mgの摂取がおすすめのようです。

B. 潜在的な副作用

NMNを摂取しての副作用は今のところ報告されてません。

C. NMN サプリメントの購入先

NMNは大手ショッピングモールで2000円台で買えるものから10万円まで価格差が大きいですが、格安品と高級品で何が異なるのかを消費者様の目線で見分けるのは難しいです。まず中国産のNMNは安いです。

https://news.yahoo.co.jp/byline/nishiokashoji/20210415-00232663

これは中国で作られたキムチです、裸の男がキムチ樽?に浸かって作業しています。。

中国で作られた唐辛子
中国で作られた唐辛子
https://korea-economics.jp/posts/21102302/

このような環境で造られたNMNは安いです。製造工程や衛生面だけでなく不純物や純度も信用できません。

またそもそもNMNのサプリなのにNMNが入っていないケースもあります。

サプリメントメーカーのChromaDex社の調査によるとAmazonで販売されているNMNアンチエイジングサプリメントの大部分が、生理活性分子をほとんど含んでいないことを明らかにしたと主張しています。

https://www.nutraingredients-usa.com/Article/2022/01/14/Majority-of-NMN-products-tested-by-ChromaDex-had-virtually-none-of-active-ingredient?utm_source=copyright&utm_medium=OnSite&utm_campaign=copyright

NMNの市場は本当に玉石混交です。アンフィニのNMNは国内製造&若返り遺伝子増加も検証済みの純潔NMNなのでお金を払う価値があります。

純潔のNMN9000は下の画像をクリック

NMN9000
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5.結論

いかがでしょうか、NMNは脳の視床下部におけるNAD+レベルを増幅させ脳を若返らせます。
その結果認知機能と記憶力の改善が期待できるとされています。

NMNは今世紀最大の発見と言われ、世界中の研究者がNMNのレポートを出しています。NMNは近い未来全世界の人が日常的に摂取するサプリメントになると言われています。

NMNは高品質の体に影響のある本物の原料であり、かつ安価でないと続けられません。NMN選びは是非ご自身できちんとお調べして慎重に行ってください。

6.参照文献

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%A3%E8%AC%9D
https://www.suntory-kenko.com/column2/article/1689/
https://kotobank.jp/word/%E8%AA%98%E5%B0%8E%E4%BD%93-144838
https://www.nature.com/articles/s41514-023-00098-1#citeas

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