今回は、前回に引き続いてNMNが目にもたらす最新の研究について解説していきます。
この記事を読んでほしい人
- ドライアイ疾患で悩んでいる人
- 加齢性黄斑変性症で、根本的な改善方法を模索している人
- 網膜剥離になってしまった人
- 緑内障で、悪化する前に改善方法を探している人
前回のブログを読んでいただいたほうがスムーズにご理解いただけると思いますので3分で読めます、まずはこちらを見て下さい。
この記事の結論
- NMNの補給は、動脈閉塞による網膜機能障害を防ぐ
- NMNによる治療は、炎症性グリア細胞の活性化を減少させ、瘢痕(はんこん)を減少させる。
アンフィニおすすめのNMN
3. 目のための NMN の利点(前話の続きから)
ここからは具体的にNMNと目について行われた研究やその成果について解説していきます。
A. 目の健康における NMN の役割の説明
NMNを補給すると、目を含む健康のさまざまな側面に有益な効果がある可能性があることを示唆する研究がいくつかあります。
NMN の潜在的な利点の 1 つは、NMNは細胞の寿命を伸ばす為、健康な視力を維持するのに役立つことです。またNMNは、健康な血流をサポートし、酸化ストレスを軽減し、網膜や目の他の部分の健康を維持することにより、加齢に伴う変性から目を保護すると考えられています。さらに、いくつかの研究は、NMNが視力とコントラスト感度を改善するのに役立ち、加齢黄斑変性症の進行を遅らせたり予防したりする可能性さえあることを示唆しています。
B. さまざまな目の状態 (加齢黄斑変性症、白内障など) に対する NMN の潜在的な利点の議論
NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)は体内でNDAに変わり、細胞の若返り効果をもたらす分子です。NMNのサプリメントを取ることで、加齢黄斑変性症(AMD)や白内障などの特定の目の状態に利益をもたらす可能性があることを示唆する研究があります。
加齢黄斑変性症は、高齢者の失明の主な原因であり、中心視力を担う網膜の一部である黄斑の変性を特徴としています。
白内障は、視力の低下につながる可能性のある目の水晶体の曇りを特徴とする別の一般的な目の状態です。AMD と同様に、白内障は酸化ストレスと細胞代謝の損傷に関連しています。研究によると、NMNは水晶体を酸化的損傷から保護し、それによって白内障発症のリスクを軽減する可能性があることが示唆されています。
C. 研究の概要と目の健康に対するNMNの効果について実施された研究
今現在、NMNと目についての研究は
- 網膜機能障害(もうまくきのうしょうがい)の改善
- 加齢性黄斑変性症を緩和(かんわ)する研究
- 網膜(もうまく)の損傷(そんしょう)の緩和と、目のDNAの損傷を低下させる研究
- 網膜剥離後(もうまくはくりご)の眼細胞を保護する研究
- ドライアイ疾患の炎症の軽減
- 緑内障(りょくないしょう)の軽減眼球圧による組織損傷をブロックする研究
があります、NMNと目の研究はとても進んでいるようです。
4. NMNが網膜機能障害の改善する研究
網膜機能障害とは
網膜は、光を検出して信号を脳に伝達する光受容細胞を含む、目の奥にある組織の層です。
網膜機能障害とは、視力の低下、光に対する感度、または周辺視野の喪失などの視力の問題を言います。
網膜機能障害は加齢に伴う変性、遺伝性疾患、全身疾患など、さまざまな要因によって引き起こされる可能性があります。
なぜ年を取ると目が傷つくのか
網膜の機能不全はな心臓血管疾患が原因とされています。心臓血管疾患とは狭心症や心筋梗塞などがありますが、心臓が動脈硬化によって必要な血液を全身に供給できなくなる事です。
目の網膜は、頸動脈(けいどうみゃく)を通って送られる血液を使って、光信号を受け取っています。
しかし首の頸動脈(けいどうみゃく)が閉塞(血管が詰まること)すると目に血液が送られず目の網膜が損傷してしまいます。これが加齢による網膜の機能不全です。
頸動脈(けいどうみゃく)を手術でふさいで網膜機能障害にする実験
網膜が傷ついたマウスにNMNを与えると健康なマウスより見えるようになる!
日本の慶應義塾大学ですごい研究が行われました。マウスの頸動脈を手術で塞いで網膜機能障害状態にした後に、NMNを投与するものです。
上のグラフは赤が網膜機能不全のマウスです、目に光が当たっても感じる能力が健康なマウスの30%以下まで低下していますが、なんと網膜機能不全のマウスに500mg/kg/日のNMNを与えると健康なマウスより目の機能が良くなりました。
NMNが目の損傷を軽減し、さらに目の損傷を治すグリア細胞の炎症も軽減しました!
また目にはグリア細胞(目や脳が損傷すると治す細胞)があります。グリア細胞は目や脳の損傷を治療するとグリア細胞自体が炎症を起こしたり瘢痕(きずあと)が付きます。
NMNを摂取したマウスは手術で傷ついた網膜の損傷を傷跡を軽減し、さらにグリア細胞の炎症と傷跡も減少させました。
健康なマウスのグリア細胞
炎症を起こしているグリア細胞
炎症がNMNにより治療されたグリア細胞
第2回の結論
いかがでしょうか、今回はちょっと内容が難しかったですね!要約すると加齢で心臓の力が弱くなると血流が落ちて、頸動脈が詰まって目に血液が回らず目にダメージを受けますが、NMNがそのダメージを軽減する力があるという事でした!
次回はミネソタ大学で行われた加齢性黄斑変性症をNMNが緩和する研究を解説していきます。
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